改めて放置竹林は何が問題なのか

 

この記事は

  • 「放置竹林の何が問題なんだろう」

と思っている方に向けて書かれています。

このブログ記事を読むと

  • 「なるほど。だから放置竹林は問題なんだな」

ということがわかります。

 

分類

まず現在ある竹林を分類します。

  • 管理竹林
    …管理が適切に行われている竹林、筍畑(たけのこばたけ)、竹材用竹林
  • 放置竹林
    …かつて管理されていたが、
    現在は管理されていない。
    管理を再開すれば、元の竹林に戻せる
  • 拡大竹林
    …もともと竹林でなかった場所が竹林になった場所
  • 木竹混合林
    …竹林でなかった場所に竹が侵入しつつある場所

これらの分類は、土地利用の履歴によって判断されます。

上記のうち、
拡大竹林と木竹混合林の被害の対策が最優先されます。

放置竹林は本来、
竹林のあった場所なので。

問題

放置竹林の問題は、雑木林を竹林へと変えていってしまうところです。

竹は光合成により地下茎(ちかけい)に栄養を蓄えます。
そのため、日が当たらなくても成長することができます。

中身が空洞で節のある竹は、
おのおのの節が同時に伸びるので、
非常に成長スピードが早いです。

そうして伸びた竹は、木よりも長くなり、
木が受けていた日光をさえぎります。

そうすると光合成できなくなった木々たちは、
枯れてしまいます。

数年ののちに、
木々たちは枯れてなくなり、
当たりには竹ばかりが生えた状態になります。

雑木たちを枯らしてしまう
これが竹の問題です。

雑木林が竹林に変わると何が起きるのでしょうか。

  1. 竹の根っこは浅いので、急斜面などでは雨が降ると地滑りが起こりやすくなります
    (雑木林であれば、様々な種類の木があり、「杭」の役割をする木もあるのですが)
  2. 生物多様性の低下
    (竹林は生い茂った竹のせいで、暗くなります。そうして他の植物が育たなくなり、したがって虫などの動物も限られた種だけになってしまいます)

竹林が山林に増えすぎることで、

  • 土砂災害の危険性が上がる
  • 生物の多様性が低下する

という問題が生じるわけです。

なぜこのような問題が起きるのか

昔は、
食用のモウソウチクを積極的に山に植えて、
端境期で食料の少ない春に、
食料にしていました。

またプラスチックや鉄などの製品が希少だったので、
竹を加工した竹製品を利用していました。

しかし、
食品として輸入筍が増加したり、
鉄・プラスチックの製品が増加したことで、
竹製品の利用が減少してしまいました。

また産業構造の変化で、
農業従事者が減り、
後継者不足従事者の高齢化で、
管理されない竹林が増えてしまいました。

黒船が来航して、
海外との輸入・輸出が自由になった、
というのが初めの変化なのではないかと思われます。

 

おわり

 

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